金属屋根を防水塗料で塗装する際に大切な3つのことを徹底解説

Dr.神谷
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  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、高浜市・半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経アーキテクチュア」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

金属屋根を防水塗料で塗装する際に大切なことを知りたい

金属屋根の防水塗料の塗装費用や塗装手順について知りたい

この記事で伝えたいこと

この記事は「金属屋根を防水塗料で塗装する際に大切なことを知りたい」「金属屋根の防水塗料の塗装費用や塗装手順について知りたい」という方に向けて書かれています。

金属屋根はメンテナンスが重要な屋根材です。
金属屋根を長持ちさせるために、防水塗料の塗装を検討している方も多いと思います。

本記事では、金属屋根を防水塗料で塗装する際に大切な3つのことについて解説していきます。塗装費用や塗装手順についても詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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金属屋根には防水塗料の塗装が必要な理由

金属屋根で塗装が必要なのは、主に鋼板屋根(トタン屋根やガルバリウム鋼板屋根)となります。

タンとは、鋼板に亜鉛をメッキした金属です。

ガルバリウム鋼板とは、鋼板にアルミニウムと亜鉛、シリコンを組み合わせてメッキした金属です。

これらはメッキ層が鋼板の腐食を防いでいますが、そのメッキ層の上に塗装することでメッキ層・鋼板の腐食が軽減されます。

塗料の劣化を放置するとメッキ層・鋼板の腐食が進むため、塗料の劣化を放置せず塗装メンテナンスすることで金属屋根は長持ちします。

 

ガルバリウム鋼板屋根のメンテナンスについて詳しくはこちらの記事で解説しています。

ガルバリウム鋼板屋根でやるべき3つのメンテナンス方法を解説

 

金属屋根の耐用年数

トタン屋根の場合、耐用年数は5~10年程度です。

ガルバリウム鋼板屋根の耐用年数は10~15年と長寿命になっています。

ガルバリウム鋼板は亜鉛とアルミニウムの合金のメッキ層で耐久性が高く、トタン(亜鉛メッキ層)よりも、3倍程度赤サビが発生しにくくなっています。

ステンレス屋根の耐用年数は30年以上と長くなりますが、大変高価となりますので住宅ではあまり使用されていません。

 

防水塗料で塗装する際に大切な3つのこと

防水塗料で塗装する際に大切なことが3つあります。

  1. 下地処理
  2. サビ止め
  3. 施工中の傷予防

 

次の章から詳しく解説していきます。

 

【防水塗料の塗装で大切なこと】①下地処理

金属屋根に防水塗料の塗装を行うときは下地処理が大切です。

下地処理がしっかりできていないと防水塗料を使ってもすぐに剥がれてしまったり、本来の塗料の性能が発揮されず早期に劣化が進行してしまったりします。

既存の塗料やサビが浮いている部分はケレンして取り除くことが必要です。

 

【防水塗料の塗装で大切なこと】②サビ止め

金属屋根で最も注意したい劣化はサビです。

防水塗料を塗装するときは下塗りでサビ止め効果がある塗料を使用します。

サビ止め塗料には、発生した錆びを広げない効果があります。

【防水塗料の塗装で大切なこと】③施工中の傷予防

金属屋根に防水塗料を塗装するときは、施工中に屋根を工具などで傷つけないように注意することが大切です。

塗料やメッキ層に傷がついてしまうとそこから鋼板に水がかかるようになり、錆びが発生しやすくなります。

 

メンテナンスを考慮すべき金属屋根の劣化症状

メンテナンスを考慮すべき金属屋根の劣化症状を紹介します。

  • さび
  • 色あせ
  • 軒先の劣化
  • 変形
  • へこみ
  • 浮き

 

●さび

サビが発生した場合は、再塗装の効果は減少してしまい塗膜のはがれなどが早期に発生してしまいます。

●色あせ

色あせが生じたら、表面を再塗装することで屋根の使用期間をのばすことができます。

●軒先の劣化

軒先は他の部分に比べて、サビなどが早く発生してしまいます。

金属屋根の裏面にまわった雨水をスムーズに排水できず、軒先で溜まってしまうことが原因です。

●変形・へこみ

金属屋根はヒビ割れなどは発生しにくいですが、変形・へこみは発生しやすく、その部分からサビやすいとも言えます。

 

金属屋根の注意すべき症状について詳しくはこちらの記事で解説しています。

~金属屋根はどうなると要注意なの? Q041~ 図解 屋根に関するQ&A

 

金属屋根を塗装する場合の費用相場

金属屋根の塗装の費用相場は、標準的な塗り面積である80㎡程度で50万円前後となっています。

屋根の面積・勾配や防水塗料の種類によって金額は変わってきますので、目安とお考えください。

●足場設置:1,000~1,200円/㎡

●高圧洗浄:300~400円/㎡

●ケレン(下地処理):500~700円/㎡

●塗料:1,800~4,500円/㎡

 

屋根塗装の費用相場について詳しくはこちらの記事で解説しています。

屋根の塗装の費用相場はどれくらい?3つの内訳も詳しく解説

 

金属屋根を防水塗料で塗装する手順

金属屋根の防水塗料で塗装する手順について紹介します。

  1. 足場架設
  2. 高圧洗浄
  3. 下地処理
  4. 棟板金釘打ちコーキング
  5. サビ止め塗装
  6. 中塗り・上塗り塗装
  7. 足場解体

以下で簡単に解説します。

 

①足場架設

 

塗装する前に足場を設置します。

高圧洗浄水や塗料の周辺への飛散を防止のため、必須となります。

 

②高圧洗浄

 

金属屋根は屋根の勾配が緩く、土ぼこりなどが堆積している場合があります。

 

③下地処理

 

下地処理で既存の塗料の浮きを撤去します。

また、サビている部分もケレンして、サビの浮きを取り除きます。

 

棟板金釘打ちコーキング

 

 

棟板金を固定している釘を打ち込んだり、板金の合わせ目をコーキング補修します。

 

サビ止め塗装

 

 

サビが進行しないように下塗りとしてサビ止め塗装を行います。

 

中塗り・上塗り塗装

 

 

サビ止め塗装の上に、中塗り・上塗り塗装をして仕上げます。

 

足場解体

 

 

金属屋根を塗装後に足場を解体します。

 

屋根塗装の足場について詳しくはこちらの記事で解説しています。

屋根塗装の足場はいくら?足場が必要な3つの理由も紹介します

 

【まとめ】金属屋根は定期的な塗装が必要です

金属屋根で塗装が必要なのは、主に鋼板屋根(トタン屋根やガルバリウム鋼板屋根)となります。

これらはメッキ層が鋼板の腐食を防いでいますが、そのメッキ層の上に塗装することでメッキ層・鋼板の腐食が軽減されます。

塗料の劣化を放置するとメッキ層・鋼板の腐食が進むため、塗料の劣化を放置せず塗装メンテナンスすることで金属屋根は長持ちします。

 

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